2015-06-11 第189回国会 衆議院 憲法審査会 第4号
昭和十年、明治憲法において通説であった天皇機関説に対し、国会内外での排撃運動が燃え盛り、美濃部達吉東京帝大教授の著書「憲法撮要」が頒布禁止処分になるなどしました。そしてこの事件が、憲法という観点からは、道を誤るきっかけの一つとなりました。 私は、一部で言われているように、明治憲法が悪い憲法であったとは思っていません。
昭和十年、明治憲法において通説であった天皇機関説に対し、国会内外での排撃運動が燃え盛り、美濃部達吉東京帝大教授の著書「憲法撮要」が頒布禁止処分になるなどしました。そしてこの事件が、憲法という観点からは、道を誤るきっかけの一つとなりました。 私は、一部で言われているように、明治憲法が悪い憲法であったとは思っていません。
東京帝大教授の呉秀三さんは、大正七年の報告書の中で次のように書いておられます。「我が国何十万人の精神病者は実にこの病を受けたる不幸のほかに、この国に生まれたる不幸を重ぬるものと言うべし」。この国に生まれたる不幸、このような言葉があります。これこそが地域で暮らせない、病院に多くが入院しなければならない今の日本の現実です。
加藤常太郎君 水久保甚作君 仲子 隆君 小林 勝馬君 高橋 啓君 飯田精太郎君 尾崎 行輝君 新谷寅三郎君 早川 愼一君 北條 秀一君 村上 義一君 公述人 東京帝大教授
全官公の委員長の佐藤安政君、國鐵の委員長加藤閲男君、全逓委員長土橋一吉君、日教の委員長荒木正三郎君、早稲田大學の教授吉村正君、東京帝大教授の杉村章三郎君、毎日新聞論説委員井上縫三郎君、公法研究會の鵜飼信成君、同じく山之内一郎君、それから村上恭一君、以上十名の方にお願いを申して、手續上、うち五名を衆議院より出頭の手續をとりたいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり〕